2017年05月25日

EVFセミナー報告:気象情報のビジネスへの活かし方 ―潟Eエザーニューズでの実例をもとに―

[演題]:気象情報のビジネスへの活かし方
―潟Eエザーニューズでの実例をもとに―

日時:平成29年5月25日(木)午後3時30分〜5時00分
場所:新現役ネット9F会議席

講師紹介:
   三枝茂様 一般財団法人 WNI 気象文化創造センター事務局長Semi20150525r2.jpg
略歴
1994年7月〜8月 北極域スピッツベルゲン調査隊に参加。
1995年11月から第37次日本南極地域観測隊に学生隊員として参加。
1997年 総合研究大学院大学極域科学専攻博士課程(国立極地研究所)単位取得終了。その後、土木系コンサルタント会社勤務。
2002年より潟Eエザーニューズ勤務。
2010年 元南極観測船「しらせ」を同社にて購入したことで活用に向けたプロジェクトに携わり、2013年 WNI 気象文化創造センター事務局長に就任した。*「しらせ」は SHIRASE と改称し、財団法人の所有となっている。

概要
  ウエザーニューズ社のサービスは多岐に亘って提供されているのであるが、実際の予報はどのように作られているのだろうか。
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  同社は「70億人の情報交信台」を目指すとして 13ヶ国 27拠点に展開、WNI 衛星 1機、TUNAMI レーダー 30基、WITH レーダー 80基、ポールンロボ 1000台、Yure Station 1000台を展開し、一日平均13万人ものサポーターから現況報告を受けて、予報の確度を高めようとしている。ポールンロボは花粉、PM2.5を観測するもので、この他、ネットワークとしての WITH センサーは全国3000台に達し、アメダスの約3.5倍の高密度なデータを収集している。

 また、夢として掲げる「70億人の情報交信台」を実現する手段として次のプロジェクトに注力している。
 ・衛星プロジェクト (WNI 衛星)
北極海の海氷の動向を捉え、当海域を航行する船舶の安全性向上を目的とするもので衛星は独自開発により打ち上げた。今後最低10機を計画。・WITH レーダープロジェクト
小型の気象レーダーを交通の要衝に配置し、目まぐるしく変化する雷雲の動向等をいち早く捉えることにより、気象による被害を未然に防ぐためのもの。
 ・津波レーダープロジェクト (TUNAMI レーダー)
沿岸域に津波観測用のレーダーを設置し、地震後における津波の動きを迅速に捉え、これによる被害を軽減していこうというもの.
 
 このように非常に公益性の高い企業活動ではあるが、メセナ活動にも注目すべきだろう。
この財団法人はウエザーニューズ社の創業者石橋博良氏により、アジア・太平洋地域における気象リテラシー向上を目的として立ち上げられ、ビジネスとは一線を画した取り組みを行っている。「SHIRASE」を紹介したい。
 ・SHIRASE
スクラップ寸前の元南極観測船「しらせ」を活用し、いろんなイベント、体験を通して気象、海象等に興味を持ってもらうことを目的としている。チャレンジング SHIRASE として、7月17日(日)にイベントを開催する予定がある。
       詳細はhttp://shirase.info/をクリックしてください。

 今回は「ビジネス」が中心であったが、日常生活にも欠かせない天候の情報を、24時間365日データを集め、分析、管理し情報として提供する現場に触れることができた貴重な時間であった。


以上 文責:工藤 宣雄

posted by EVF セミナー at 17:07| セミナー紹介